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中古パソコンってどうなの?中古パソコン屋の裏側(リカバリ編) [雑談]

前回の続きで、中古パソコン屋でバイトをしていたときのネタですw

関連記事:
中古パソコンってどうなの?中古パソコン屋の裏側(クリーニング編)


リースアップ品などの中古パソコンを業者から入荷した場合、
当然ながら中のデータはすべて消去されています。
したがって、すぐに使用できる状態で販売をするには、
購入時の状態に戻すリカバリ作業が必要になります。

中古パソコンを入荷する際に最も気を遣うのが
CoAシールの有無
です。
いわゆる、Windowsのプロダクトキーが書かれたシールです。
これが貼られていないと、リカバリをかけてWindowsをインストールしても
正規品かどうか分からないので、完全にアウトです。

また、普通はパソコンの付属品としてリカバリCDや
ハードディスク内にリカバリ領域が存在するのですが、
中古パソコンにリカバリCDがついてくることは稀です。
ですから、大抵、中古パソコンの入荷と同時に
リカバリCDを入手しなければなりません。

それでは、中古パソコン屋さんはどうやってリカバリCDを手に入れる
のでしょうか。

答えは、ヤフオクですw

あたしの居たところでも、ほとんどヤフオクで落札していました。
ほかの業者さんも、同じように入手していることが多いと思います。
メーカーから購入出来ないこともないのですが、
手続きが面倒、時間がかかる、価格が高いなどの理由で
少なくともあたしは一度も購入したことはありませんでした。

逆に言えば、リカバリCDを出品すれば、値段を結構高めにしておいても
落札されたりします。
大抵は、数十台単位で同じ機種の中古パソコンを入荷します。
リカバリCDは1セットあればリカバリできますから、
リカバリCDが少々高くても、数をさばいて相殺できるわけですw

ある程度数を扱うようになると、
リカバリCDコレクションができるようになり、
リカバリCDを探す手間が省けます。

すなわち、中古PCの入荷は、リカバリCDを探す手間との戦いになりますw

それでもどうしてもリカバリCDが見つからない場合は、
OEM版のWindowsをインストールし、
ドライバを1つずつ当てていく作業をすることになります。
メーカのHP上で各種デバイスのドライバが公開されていれば
楽なのですが、全く情報が無いと、結構手間がかかったりします。


PCの入荷後からクリーニングに至るまでの
リカバリの手順をまとめると、
まず、簡単なテストをして、ハードウェア的に問題がないか
確かめます。
その後、リカバリをかけて購入時の状態に戻し、
プロダクトキーをCoAシールのものに合わせます。
場合によって、サービスパックを適用します。
メモリやハードディスクの容量等を確認して、
いくつかのチェック項目に問題がなければ、クリーニングに移ります。

最初のテストというのは、キーボードで効かないキーが無いかとか、
ハードディスクに異常が無いかとか、
液晶に大きなムラなどが無いかなどで、
大抵の中古パソコン屋さんは、Quicktech というソフトを使って
テストをしています。

また、リカバリCDでリカバリをしても、登録されるプロダクトキーは
CoAシールのものと一致しません。
この状態で出荷している中古パソコン屋さんは多いのですが、
これはかなりグレーです。
ですから、プロダクトキーを書き換えるソフトを使って、
CoAシールに記載されたものを入力します。

チェック項目は、はっきり言ってどこまでも多くすることは
可能ですが、あまりに細かいところまでチェックしようとすると
全く数が捌けなくなります。
ですので、お客さんからのクレームが多い部分などをフィードバック
する形で、最低限のチェックをするようにしていました。

たとえば、ネットにつながらない、などのクレームがかなり多いのですが、
パソコン側の問題なのか、ルータや設定の問題なのか、
電話だけではなかなか判断できません。

実際にLANポートがBIOSで無効にしてあったなどという例もあったため、
LANに接続できるかどうか、というテストは、
途中からすべて行うようにし、
もしお客様から、つながらないというクレームが来ても、
パソコン側のテストは行っているので、接続機器やその設定に原因がある
はずだと案内するようにしていました。


はっきり言って、リカバリ作業は単純作業なので、
一度覚えてしまえば誰にでもできますし、すごく退屈ですw


次回は、クレーム対応について書きたいと思います。


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